戸松遥と豊崎愛生が表紙だったので

t-akata2009-10-29

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれはアニメイトの棚の前で入荷したての雑誌を眺めていたと思ったら
いつのまにか
「フレッシュ女性声優CLOSE UPマガジン ヤンヤンCANDY Vol.2」
を買っていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
豪華付録だとか応募者全員サービスだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



と、いうわけで、生まれて初めて「声優グラビア雑誌を表紙だけで即買いしてしまった」言い訳をつらつら書きつづりたいと思います。
椎名へきるでも水樹奈々でもこんなことはしなかったのに…。

表紙にも登場している戸松遥豊崎愛生は、私がいま最も注目している若手女性声優なので、この二人が目当てだったことには間違いありません。認めます。
しかし、読みたかったのはグラビアのページじゃないんです。
インタビューが戸松遥豊崎愛生の対談なのです。
ヤンヤンCANDYという雑誌は、「女性声優のグラビアとインタビューに特化した雑誌」で、要するに「ほとんど活字か写真」の雑誌なのです。
で、この二人がどんな風に仕事に臨んでいるのか、すごく知りたかったので、おうちでじっくり読むために購入しました。


そもそも、何でこの二人に注目しているかというと、「デビューしてそこそこなはずなのに、大役に抜擢された上にこなしまくっている。」声優だからです。
戸松遥については散々語ったので、豊崎愛生についていろいろ語りたいと思います。
なんで豊崎愛生はよいのかと考えてみると、まぁ、声質も可愛いし、素のキャラもかなり好感が持てるとか、そういう点もあるけど、やっぱり「演技観を持ってるなぁ」という印象が強い。
いろんなインタビューやコメンタリーを聞いていると、役やシーンへの向き合い方が、何か天性のものと言ってもいいような、独特でありながら芯の通ったスタンスをとっていて、キャラクターそのものを演じるだけでなく、その場面の空気を敏感に感じ取って演技に反映させようとしているのが伝わってくる。もっとも、こういうのは声優として経験を積んでゆくうちに自然に身につけているものなんだろうけど、これぐらいの年代でこの域に達しているのはやはり稀だろう。ここまで辿り着けずに消えていく声優はたくさんいるわけだし。
本人が自覚しているかどうかは分からないが、豊崎愛生は自分の声質や操り方を知っていて、それが場面や作品にどう響いてゆくのかを知っている。
これではもう「才能に恵まれている」としか評価しようがないのだけれど、「声質がいい」ことに加えて「楽しそうに演じている」豊崎愛生の声を聞きたくて、アニメを観てしまう。
アドリブをたくさん入れてくるのも彼女の特徴で、とにかく「キャラが動いていれば、何かしらしゃべっている」という感じで、相当な頻度で「台本外のセリフ」が聞ける。
それは要するに前述したようなスタンスで役に向かっているからだろう。
キャラをキャラとして存在させることに全力を尽くしているからこそ、むしろアドリブは自然と言うか当然の手段なんだろう。


ちなみにヤンヤンCANDYでのインタビューでは、戸松遥とお互いの演技についてコメントしていて興味深い。


この二人を比べてみると、片や豊崎愛生は「役を自分の中に落とし込んで雰囲気をまとう」演技をするのに対して、戸松遥は「瞬間的に力いっぱい爆発するような」演技をする。それぞれの声質も相まって実に好対照だ。


「静」の豊崎・「動」の戸松といったところか。


二人の演技を観るにつけ、彼女たちは本当に「アニメの声優」なんだと思う。
決して声質だけで勝負していない。
場面ごとの間や空気感、掛け合いの呼吸など、アニメの声優をこなす上で求められるスキルを、すでに身につけていて(戸松なんか20歳超えてないってのに)、他のキャストたちとのテンポの良い軽妙な絡みを見せてくれる。
レギュラーでの共演はまだ無かったと記憶しているので、今後、この二人が「アニメで」共演する日を心からお待ち申し上げております。
できれば京アニとかクオリティーの高いところの作品でおねがいしたい。


ついでに言っておきますが、アニメファンの立場からすると、この二人の唯一残念なところは「可愛い」ところ。
グラビア誌買っておいて言うのも何だけど、「グラビアなんぞやってる暇があったらもっとアニメで声を聴きたい」と言うのが一番にあるので、声優グラビア誌に取り上げられているのを見るたびに「勿体無い…もっとアニメに出させてやれよ。そんなのは平野綾に任せておけばいいだろうに。そんでもって平野綾のやるはずだった役にバンバン起用してやればいい。俺は全面的に歓迎する。」といつも思ってます。


あと、こんなに絶賛してるけど、まだまだ斉藤千和とか沢城みゆきとかの域にはたっしていないと思ってます。


…さて、これで少しは衝動買いの言い訳になったかな。