こいつはとんだエンターテイメントだ!

t-akata2009-11-09

観るまいと思っていた「うみねこのなく頃に」ですが、
ここんとこの数話観てしまいました。
覚悟はしていたけどもうダメだ! 面白いな! これ。

えっとですね、私はこういうグロ表現のあるやつとかが全般的にダメなんで、
当初からスルーを決め込んでいたわけですが、
そこは深夜アニメ。
だだらにテレビをつけっぱなしにしていれば、自然に流れるわけですよ。
最初は横目で見てただけだったんだけど、
フィクションとメタフィクションが交錯する演出に
「なんだこれは?」と思ってしまったのが運の尽き。
もう次が気になってしょうがない。
まぁ、後半にさしかかって、
「殺し方がマイルドになってきた」というのが大きいんですけどね。

原作の頃から知っている人からすれば、
アニメから(しかも途中からだよ)知った人間の言うことなど
何ともしゃらくさく思われるかも知れませんが、
良く出来た話ですよもう本当に。
(※ここから本編の内容について語ります。未見の方はご注意ください。)
「魔女の伝説になぞらえた連続殺人」という、
典型的なミステリーのシチュエーションをベースにしながらも、
それを「魔女の存在を否定できるか」というゲームとして
ロジカルなバトルにするという発想からして絶妙だと思った。
そうすることで、
「ループする世界」や「魔法バトル」を演出として効果的に組み込むことができるし、
話の展開がかなり広げられる。
本作は、パッと見ではミステリーの体裁をとっていながらも、蓋を開けてみれば
魔法が飛び交う激しいバトル、
次々に登場する新キャラなど、
娯楽要素に溢れている。
「これでも食らえ!」「何の!」「これでおしまいだな」
「馬鹿め、こんなこともあろうかと!」「なにぃ!?」
とかいうセリフがたくさん出ます。
少年漫画の世界ですが、こんな感じだからしょうがない。

極めつけは
「主人公があわや敗北を認めてしまうかというピンチに、未来から成長した妹が魔女の力を身につけて助けに来る」…!! 
こんなケレン味に溢れた展開があるものか!!!
まんまとやられた。

深まる謎と、
魔法バトルアクションと、
過去と未来を行き来する目まぐるしい展開。
そして徐々にデレていくベアト。
これだけの要素を一つの作品の中にまとめ上げ、
エンターテイメントへと昇華させていることに脱帽してしまう。

今度、勇気が出たときに、episode.Iから見ようと思います。
それよか「ひぐらし」から見た方がいいのかな?