超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-

t-akata2009-11-11

マクロス「トゥー」です。
「ツー」ではない。
笠原弘子はそう言っていた。

「Ⅱ」というからには続編なのかと思ったら別にそんなことはなかったぜ!
まぁ、スタッフからしスタジオぬえ河森正治も参加していないしね。
キャラデザが美樹本晴彦なところぐらい。
後のマクロスシリーズの中での扱いは「パラレルワールド」という
何とも微妙な位置づけ。
肩タイトルにしっかり「超時空要塞」と付けているのは
初代以外ではこれだけなのに。

ストーリーの方は、「歌とバルキリーと三角関係」です。
男の方が民間人だっていうのが売りだったのかな?
ただ、後のシリーズに比べると、恋愛模様の描写がかなりライトで、
ヒロインの片っぽの方は「あんまり良く分かってない」まま終わるという物足りなさ。

それよりも作画の方が、
OPからしてもうバリバリの大張イズム全開(バルキリーが見得きってる!)で、
テッカマンブレードでも見てるんじゃないかという錯覚を覚えた(と思ったらモブでキャラが登場してる!)。
「このバルキリーは本当に飛行形態に変形できるんだろうか…?」と心配になるくらい
ハッタリの利いたフォルムをしておりました。
まぁ「そういう時代だった」ということで納得もできるんだけど、
どうもそのあたりからしてSF・メカ考証がおざなりにされているような気がしてならない。
もともとのマクロスのファンは、リン・ミンメイの歌だけじゃなく、
緻密なSF考証も期待していたんじゃないかと思うんだけど、
この辺はリリース当時どう受け止められていたんだろうか。

OVA全盛期で、
とにかく手当たり次第作品が作られていた時期の所産といった感はありますが、
大張正己のダイナミックなロボットアクションをOVAクオリティで楽しめる作品です。
と言っておく。