シンケンジャーvs仮面ライダーW

t-akata2010-02-15

お待たせいたしました…かな?

今さら「仮面ライダーディケイド完結編」の文句をブー垂れててもしょうがないかとは思いますが、9ヵ月もの間、私の日曜朝8時からの30分を空白にしてくれたこのやり場のない怒りをぶつけずにいられないので。


平成仮面ライダー10作目という肩書きで「すべての平成ライダーに変身できる!」と、鳴りもの入りで登場しては見たものの、近年稀にみる作劇のひどさで、見る者を落胆と憤りの渦に落とし込んだ問題作。というか駄作。
何一つ「オチ」を付けられなかったくせに、「落語の廻りオチ」などと言って、話を終わらせたつもりでいるものだから始末が悪い。こんなものと一緒にされては落語に失礼だ。


なんていうかもう、本編の話ですら無くなっておりますが、「語るに値しない」とはこのことだ。
下手に語って「話題になった」と「高い注目度!」の片棒を担がされてはたまらない。


「ディケイド」は、ただただ「バンダイから言われたからやりました」感を全面に出していた作品だった。過去のシリーズのキャラクターを画面にぶちまけ、無意味にぶつかり合わせて見せた。そういう意味では、平成仮面ライダーシリーズを最もよく表している作品でもある。思わせぶりな伏線は全く回収せず、主人公や登場人物の行動・言動には一貫性が無く、一度敷かれていたはずの設定は話が進むたびになし崩しにされる。「難解だ」とか「ライブ感覚が」とか、いくら耳触りの良い言葉を並べたところで、最後まで見て面白いと思えなかったら、そんなのエンターテイメントでも何でもないよ。


ああしまった。語るに値しないと言いつつも、やはり語らずにはいられないのか。


罵詈雑言ならば、それはもういくらでも出せますが、今はこらえてこの一言だけでディケイドについては筆を置こうと思います。


「10年目」ってことで見てはいたけど、10年後も見たい作品ではない。



以上。


こいつと併記するのが大変心苦しいけれど、「ビギンズナイト」は、仮面ライダーWの本編が好きな人ならば絶対観ておかなくてはならない映画です。
本編の方まで前作のアイツが絡んで来なくて本当に良かった。


話としては、「W」の本編の冒頭でほんの少し描かれた、仮面ライダーW初変身のエピソード。
だからといって最初に観なきゃならない映画というわけではなく、TV本編で当たり前のように描かれている翔太郎とフィリップの信頼関係が、どのようにして作られたのかが明かされるエピソードでもあるので、本編をある程度観てから観るのがお勧めです。


というか、こんな風にシナリオを組むのは、物語を作る上で当たり前のことのはずなんだけど、仮面ライダーでは稀な例になります。
ううむ、10年かけてようやくちゃんとした「ドラマ」になれたのか。
初登場時の「アクセル」の振る舞いがモロ「平成ライダーキャラ」だった時は気を揉んだけど、なんとか「W」の方の空気になじんでくれたようで安心しております。


というわけで「Wだけでいいから半額で観せろ!」な「MOVIE大戦2010」はまだまだ公開中!映画館へ急げ!
でも上映は「ディケイド→W」の順だから、そこそこ遅刻しても問題ないぞ!



…結局1日1作品なんだなぁ と。
「シンケンvsゴーオン」についてはまた次回。