現在放映中のアニメについて

2010年4月期アニメを1月ほど見て

今見ているアニメ・特撮について、ざざざーと書きなぐりますよ。


なんだか今期は見ている作品が結構多いです。
それだけ面白いものが多いというのもあるんだろうけど、twitterを始めたのが大きいかも知れない。
初見でイマイチと思ったり、最初からアンテナに引っかからなかった作品でも、フォローしている人たちが見ていたり、「面白い」ってつぶやいてると、次からはリアルタイムで観たくなってしまう。
そういう意味ではtwitterは良いツールだと思います。
実況とか多くなるとつぶやきを追うのが大変なので、
フォロー数を増やしたもんかどうか、便利なツールは無いものかと、
まだまだ手探りではありますが。



けいおん!!
相変わらずの京アニクオリティで特に非を打つところが見当たりません。
OPではCGでぐるぐる回してくれたり、1期よりも明らかに力が入っているようで。
スタッフも1期と変わらないので、2期だからという大きな変化はあまり見られないけど、
2期になってCGを採用した部分が多いせいか、カメラワークなど、細かい演出に違いが見られます。
たとえば、教室や部室での俯瞰とか凝った角度からの撮影など。
そもそもCG採用に賛否はあるだろうが、2クールを京アニクオリティで走り切ることを考えれば、背景や楽器に割かれる労力を軽減できる点では妥当な選択だと思う。
「軽音部は、誰かのアクションとそれに対する全員のリアクションを見せないと、全体の空気感・雰囲気が伝わり切らないので、フレームワークには気を付けないといけない」と、スタッフの人がコメントしていたこともあるし、
CGによって演出の幅が広がってくれるのであれば、それはむしろ歓迎すべきことだろう。
目の肥えたアニオタが見れば「CGだ!」と分かるけど、一昔前のように際立って浮いてるオブジェクトでもないわけだし。



荒川アンダーザブリッジ
リクと登場人物たちの噛み合わないやりとりが絶妙に表現されていて面白い。
OPのニノはとても可愛らしい。90秒という枠の中で、独特でありながら本編とも不思議とリンクしている世界を作り上げてしまうシャフトは相変わらずすごい。
どうでもいいけど、最初ニノの声を聞いたとき、沢城みゆきかと思いました。
私はまだまだ未熟者です。



閃光のナイトレイド
個人的には惜しい所だらけだった「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」に続くアニメノチカラ第2弾には、不安と期待を抱えつつの視聴だったけど、
とりあえず世界観やストーリーの軸は「ある」という所だけは見えてるので、そこは安心している。
ただ、これだけの話を1クールでやろうというのはちょっと無茶な気もする。
なんか、大局的な話とか、「そもそも能力とは…」みたいな話はすっ飛ばして、キャラクター個々人の因縁を清算していくことにフォーカスして行きそうな予感がする。
まぁ、それできれいにまとまってくれれば全然問題無いと思うけど。
あと、藤田咲の声はキュート。



・薄桜鬼
前の記事でめちゃくちゃ絶賛したので敢えて語ることも無いや。
OPはかなり名曲です。
どうやらシリーズを通じて担当している人のようで、
作品の顔たる役割をしっかりと果たしている。
良アニソンです。



・デュラララ!
散りばめられた謎や人間関係がパチっとハマっていく展開に爽快感を覚えます。
最初は登場人物が多くてクラッとするけど、それが繋がっていく様は面白いです。
まだまだ先が読めないので、楽しみな作品ですよ。



ハートキャッチプリキュア!
これも以前絶賛したんだけど、予想というか期待通り、
1話完結の良質なハートフルストーリーを提供してくれていて、女児向けながらやはり観ごたえがある。
OPで映画のネタバレを盛大にやってくれていたのは正直アレだったけど。
あとなんか、絶望先生キュアムーンライトと、今回は助っ人が多いなぁとは思う。
とはいえ、毎回しっかりと「人の心を救う」というテーマを貫いているのはさすが。



マリー&ガリーVer.2.0
NHK教育すイエんサー」内(最後の5分)でオンエア中の短編アニメ。
おジャ魔女っていうかハートキャッチプリキュア!と同じ山田隆司馬越嘉彦が担当。
オモシロ楽しく理科を好きになっちゃおうという内容だけど、随所に光るシュールな描写がアニオタ心をくすぐるぜ!
リピート放送が2回もあるので、観るチャンスは結構あるはず。



迷い猫オーバーラン!
AICの描く女の子というだけで個人的にはマストなタイトルなんだけど、
いかんせん作品のタテ軸というか、向かってる方向が良く分からんので、
未見の人にはイマイチすすめづらい感がある。
そういう原作だから1話ごとの監督交代制ができるんだろうけど、それ以外のアピールポイントが欲しいような。
「希の出生の秘密に迫ろう!」とか「お店を繁盛させよう!」とか、明確な目的のもとに動いていれば分かりやすいんだけど、何だか作品全体がずっとアイドリングというか、停滞してしまっている感じがしてどうもスッキリしない。
原作がそうならしょうがないんだけど、せっかく個性的なキャラがそろってるんだから、アニメ的でストレートで痛快な展開が欲しいです。
あと、このOPに関しては声優合唱系よりもアニソン歌手の方が良かったと思う。



トランスフォーマーアニメイテッド
ビーストウォーズの再来だ!!
久々の海外版吹き替えトランスフォーマーは、
日本語版演出をビーストウォーズの岩波美和が担当!!
「OPのイントロにかぶせてその回に活躍するキャラが導入ナレーションをする」とか、「次回予告はキャラ同士の掛け合い」とか、「隙あらばアドリブ」というスタンスは、まさしくビーストウォーズの正当後継番組。
第2話OPでのバンブルビー「それじゃあ、僕の活躍の前に、JAM Projectさんのカッコいい歌を聴いてね!」のナレーションは、「JAM Project」のところを「影山さん」に置き換えるだけでビーストウォーズまんまだし。
後半に向けてキャスト陣がどんどん悪ノリしていってくれやしないかと、今から期待で胸がいっぱいです。
音仏一家の部分は、まぁ特にコメント無いですけど、あれはあれで味わいがあると思います。



Angel Beats!
前評判が高かった分、たくさんの人が見ていろいろと言われているようですが、
普通にクオリティの高い、面白い作品です。これは。
麻枝准が書くストーリーは相変わらず秀逸で、3話の岩沢の話には胸をえぐられたし、かと思えば4話のユイが絡んだ掛け合いは絶妙だし、頭が下がります。
ユイがらみのギャグのテンポの良さは、「瀬戸の花嫁」でおなじみ岸誠二監督とくれば納得もいくところではある。
アニメーション制作のピーエーワークスは、「true tears」「CANNAN」と、独特の空気感を持つアニメを作っているスタジオで、ヤマカンもオトナアニメで評価してました。
アニメスタジオにはそれぞれ「色」みたいなものがやはりあって、ピーエーワークスは画面の光の使い方に特色があり、これが独自の「透明感」であったり「冷たさ」を引きだしているように感じる。
過去の作品なども見る限り、制作環境はもう発足当初からデジタルが主体なようで、画面全体の明度や光源(要するに撮影の担当部分)にある種の統一感というか、一貫した「こだわり」のようなものが感じられる。
これが本作の特殊な舞台(天国の一歩手前みたいな異世界)の空気感を作ることに成功している。
物語設定もかなり厚みがあるようなので、1クールで終わらすには惜しい作品。
まだ終わってないけど、時期をみて「2週目」みたいな2期があることを今から期待したい。



・WORKING!
A-1ピクチャーズは原作があればやっぱりいい仕事ができる気がする。
ソ・ラ・ノ・ヲ・トの反動で良く見えてる気もしなくないけど、
テンポが命な原作4コマをしっかりアニメ化していて面白いです。
久しぶりに成人女性キャラを演じる渡辺久美子を見ました。
レギュラーに細目キャラが二人いるのはどうかともちょっと思う。
あと、最初カタナシくんがつっちー(はなまる幼稚園)に見えるので、それを乗り越えれば。



SDガンダム三国伝
SDガンダムフォースの悪夢再びかと思いきや、格段に3DCG技術が向上していてびっくりした。
そりゃ7年(!)も経てばねぇ。まぁ、SDガンダムフォースとはスタートの段階からして全く条件が違うし。いや、好きだよSDガンダムフォース。特に武者編以後。
CG自体には賛否あるだろうけど、SDガンダムシリーズでは久々の大ヒット作品だし、ここは素直に見守りたいです。
登場キャラクターのモチーフも、ターンエーまでの全ガンダムシリーズからということで、個人的にはかなり熱いものがあります。



いちばんうしろの大魔王
クイーンズブレイドといい、どうもホビージャパンに妙な勢いが付いてきてる感がある。
本誌の模型の方で頑張って欲しいんだけど。
もう購読してないけど。
キャラが多彩というか、単純に並んだ画面に華があるのが良いですね。
ストーリーの方は「何も考えずに見られる」いい感じの緩さです。
関係無いけど、今期のアニメで戸松遥のレギュラーがこれくらいしか見当たらないんですけど、戸松遥の声が聴きたい私はどうしたらいいんでしょうか?
グラビアとか歌じゃなくて。



・会長はメイド様!
正直、第1話が詰め込み過ぎというか、すべてがチグハグに見えて、
「次は無いな」と切ろうとしていた作品なんだけど、
twitter上でいろいろ好評なのが気になって2話以降を見てみたら
1話のやっつけ感はどこへやら、面白くなっちゃってたので驚きました。
原作は少女マンガなんだけど、女の子の描き方が明らかにJ.C.STAFF
具体的に言うと、立たせ方、肌の色使い、キャラの彩色に特色がある。
とある科学の超電磁砲」の画と並べてみれば、結構共通項が見いだせるはずだ。
あと、メイド衣装から、隙あらば最大限肌を露出させんとするあたりに抜け目なさを感じます。
キャスト面では、豊崎愛生が30歳の役を演じているところが珍しい。
元があんまし30歳ぽくないキャラではあるけど、ときどき諭したりするような場面では、やはりもう一つ深みが欲しいところではある。
とはいえ豊崎愛生のノリノリな芝居を観るのは楽しいです。「萌えの花が〜」とか。



天装戦隊ゴセイジャー
仮面ライダーW
この2作品、どちらもバンダイの販促番組なわけですが、「玩具展開と絡めた脚本」という点では、仮面ライダーの方が圧倒的に上です。
特にそれを感じたのが「ブラックが農業する回」なんだけど、要約すると
大地の力を使う戦士・ブラックが、ヘンクツな爺さんの言いがかりで、爺さんの家で農業させられるハメになってしまうが、農作業の中から自然との関わりを再認識させられる。
というもの。
それを途中まで見た私は「なぜこれをランディックブラザー登場回にしなかったんだ!!」と憤りましたよ正直。
ランディックブラザーというのは、大地の戦士のパワーアップパーツなんだけど、これはわりと唐突に「授かった」ような感じで、大したありがたみが無かった。
むしろこの回のシナリオの流れの方がかなりしっくり来ているはずなのに。
ストーリーの方も、見る限り、大して順番が大事っていうわけでも無さそうだったので、なんでこんな事故みたいなことが起きてるのか、正直理解に苦しみます。


対して仮面ライダーWは、脚本自体が面白いというのもあるけど、その上でうまくアイテムと絡めているのが面白い。
特に透明人間の回では、初登場のデンデンセンサーが活躍する上に、アクセルのメモリ「E」の能力が解決のキーになっている点が素晴らしい。


「玩具の販促なんかストーリーを盛り上げるのには邪魔なだけ」という意見もあるかも知れないが、もはや玩具販売と戦隊・ライダー本編は不可分のものとなっているし、新しいアイテムの登場が本編を盛り上げるという面もあるわけで、一概に悪いというものでもない。
むしろそういう前提がありながら、スポンサー企業から提示されるアイテムたちに必然性を与えて、それらを番組の世界で矛盾なく存在せしめることこそ、プロとしての腕の見せ所なのではなかろうかと思うわけです。
企業側の戦略うんぬんの話は抜きにしても、「玩具が欲しくなるかどうか」というのは、ヒーロー番組の評価としては一定のウェイトがあっていいはずです。


これ、一本の記事にしても良かったな。



・カメンライダードラゴンナイト
アメリカ版「龍騎」。
パワーレンジャーよろしく変身前を現地のキャストで撮影し、変身後は大半がオリジナルを再編集して使われているので、アメリカだと思ってたらいきなりさいたまスーパーアリーナに移動してたりして、まぁそこに目をつぶれるかどうかですかね。
特撮ファンとしては純粋に「これ、○話の流用だ」みたいな見方ができるので、そちらで楽しめる人にはおススメです。
本家の方では、ミラーワールドでの「反転した文字」とかには結構こだわってたみたいだけど、こちらはそうでもないようです。さすがアメリカ。
おおまかなストーリーラインは本家を踏襲しているけど、やはり分かりやすくなるようアレンジが加わっていて、「ライダー同士のバトルロイヤル」は採用されていない。
明確な「悪役」が設定されていて、ライダーたちはそれに立ち向かっていくことになる。
なのでウイングナイト(本家でのナイト)が最初から割と協力的な良い人になっている。
その上なぜかナイトの中の人だけオリジナルキャスト(松田悟志)なので、
ドラゴンナイト(龍騎)に優しい蓮」というのが、逆にすごい違和感があって楽しめます。
あと、ナレーション部分を杉田智和が何故か一人で「全部」担当しています。
番組後半には、スタッフやキャストのインタビューとかミニコーナーがあるんだけど、
スタッフの吹き替えどころかキャストの分も「全部」一人でやっているので、その辺も杉田ファンには楽しめるのではないかと。




簡潔にレビューを書こうとしたら結構な分量になってしまった。
新番組たちも、一ヶ月観れば大体この先の展開やらに期待が持てるかどうかが見えてくるものです。
特に1クール番組は、今ぐらいが切るかどうかの分かれ目になるんじゃないかと思います。
逆に、これから追いつこうという人にも、最初から観るにはそんなに負担にならない量だと思います(GWもあることだし)。
なのでまあ、気になった作品などあれば、連休のお供にどうぞ。


…つーか、私はどこの回し者なのかしら。


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