映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光レインボージュエルを守れ!

プリキュアオールスターズDX2

1000年に1度現れるという奇跡の宝石「レインボージュエル」を守るため、妖精たちのテーマパーク「フェアリーパーク」に歴代プリキュア17人が集結!
強大な邪悪「ボトム」の圧倒的な力を打ち破るため、希望の光が奇跡を起こすよ!!


言わずと知れた女児向け人気アニメシリーズ「プリキュア」の最新劇場作品。
昨年公開された「プリキュアオールスターズ」の2ということで、歴代プリキュアが集結する「お祭り」的位置付けの作品で、最新作「ハートキャッチプリキュア!」のキャラクターを中心に、つぼみとえりかが先輩プリキュアたちと力を合わせてオリジナルの敵キャラクターに立ち向かう番外編だ。
歴代プリキュアの他にも過去の作品に登場したキャラクターたちが相当数出演しており、シリーズのファンなら細かいところまで楽しめる作品となっている。


大まかなあらすじとしては、
妖精たちのテーマーパーク「フェアリーパーク」に招待されたつぼみとえりかは、そこで同じように招待されたプリキュアたちと出会う。
意気投合してフェアリーパークを満喫するつぼみたちの前に、過去に倒したはずのノーザたちが襲いかかる。
ノーザたちは、フェアリーパークのシンボルである奇跡の宝石「レインボージュエル」を狙う悪「ボトム」によって蘇らされ、刺客となってフェアリーパークを襲撃しに来たのだ。
プリキュアと妖精たちは奮闘するが、レインボージュエルはボトムの手に渡ってしまう。
プリキュア絶体絶命の危機を救えるのは…スクリーンの前のみんなだよ!
ラクルライトでプリキュアに奇跡を!


プリキュアの共演」が完全にメインとなっているので、あらすじは気にしなくても全然OK。
本来全く別々の世界の住人であるはずのシプレたちが「妖精」で一括りになっていることや、吹っ飛ばされて全員バラバラになったと思いきや、作品ごとのメンバーで集まってたり、その辺はお約束。
敵はオリジナルのボスキャラ「ボトム」と「フレッシュ」までの幹部キャラからのチョイスとなっており、「ハートキャッチ」の敵キャラは登場しない。おそらく「ハートキャッチ」のTV版と同時期に制作がスタートしているためとも思われるが、「ハートキャッチ」本編とは独立したエピソードとして楽しむ上では、地味だが効果的な配慮だと思った。
前作からのバトンタッチという意味合いも強いのか、ハートキャッチの二人と主に絡むのは「フレッシュ」のメンバーで、戦闘シーンでも「ハートキャッチ」の次に多く活躍していた。ちなみに「ハートキャッチ」の二人とは別に、キュアパッションも他のプリキュアとは初対面のはずだが、そこはスルーされていたりする。


作画面では、なんだか「フレッシュ」のチームがメインらしく、「ハートキャッチ」の二人の顔がTV版のものからはちょっと遠くて、バンクの前後などに違和感が残る他、バトルシーンの一部にCGを使っており、これもまた浮いてしまっている感があって残念だった。


あと、最大の問題点として、TV本編のOPで映画のクライマックスシーンがほぼ全部流されたことがある。映画のプロモーションのためとはいえ、あそこで何週間分か流された映像をつなぎ合わせただけで、映画の見どころの大半がネタバレしてしまうというのはいかがなものだろうか。あのさらに先に何かしらの見どころが用意されていると思って観ると、逆にがっかりさせられてしまう仕様は、どうにかならなかったのかと疑問に思わざるを得ない。


とはいえ、プリキュアシリーズファンにとっては、娯楽作として十分満足行く仕上がりとなっていることに間違いは無いです。
大スクリーンにずらりと並ぶプリキュアの雄姿 (これ女の子に使ってもいい言葉なのかな?) は、圧巻の一言。
さぁ、君もプリキュアを応援しに劇場に行こう!



※ちなみにパンフには、主要スタッフとプリキュア声優しか掲載されていません。
妖精?中の人などいない!という夢への徹底ぶりがすがすがしい。
ソフト購入けってーい!


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