AngelBeats!の感想

AngelBeats!

好評のうちに終了し、多分まだ様々な議論と考察と激しい罵り合いが続いているであろう話題作「AngelBeats!」について、思ったことを適当に書くよ。
[ネタバレあり]


「うーん、面白かったけど、『超電磁砲』ほど手放しで絶賛できるとは言い難い終わり方だったなぁ」
というのが最初の感想だろうか。
物語の背景や設定、キャラクターたちは非常に魅力的だったけど、終盤の駆け足な展開にはやはり不満が残る。
クライマックスに至る過程で出た不満を挙げてみると、
・おそらく最も大きなトラウマを抱えていたであろうゆりが、他のメンバーと絆を深めるような描写を経ることなく、11話で「この世界を意のままにする力」を放棄したことがかなり唐突に受け取れた。
・「過去が語られなかったメンバー」たちについては、成仏するシーンすら用意されていなかった。序盤から活躍していただけに残念。
・音無と奏の関係のキーである「心臓」の設定について突き詰めると、「生前体を動かすことすらできなかったユイはどうなんだ?」など、生前の身体の状態との矛盾が出てきてしまう(ただしこれは「“生前の無念を晴らすための世界”に“無念を晴らせる姿でたどり着く”ため」と解釈することもできる。音無はイレギュラーであるためこのルールから外れる)。


とはいえ、序盤からものすごく面白かったし、死んだ世界の設定や音無と奏の関係が次々と明かされてゆくクライマックスには、ただただ感動するだけだったので、こうした形で消化不良な部分が残るというのはやはり残念でした。


一人のアニメファンとして率直な感想を述べておくと
「もっと、成仏とか影とかが出ない、中盤のバカ騒ぎを、みんなして『天使ちゃんマジ天使!!』とか言いながら楽しんで、20話過ぎたあたりから『今日はTKの消える回か〜』とかぼやき合っていたかった」
そんな感じ。


まぁ作品の内容はともかくとして、「天使ちゃんマジ天使」という新しいネットスラングとともに語られ続ける作品ということは間違い無いだろう。


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